活用事例

インサーター搭載型丁合機2300TZS-MRI

3、4年後の生産性を向上させるために

2021年10月05日


複合型丁合機

読売センター新太田店 代表取締役社長 松本貴之様

導入のきっかけと決め手

3年後、4年後を見据えて

機械を導入した2019年は、折込広告の量が非常に落ちていた時期です。今はコロナでさらに状況が悪化していますが、折込と購読率の減少で、全国の販売店が大変な状況でした。 3〜4年後には折込がさらに減少し、新聞購読率も年間で2〜4%下がっていくだろうと予想を立てていたわけです。 将来のことを考えると、生産性を高めるこの機械を導入するなら、状況がより厳しくなる前のタイミングが良いと考えました。使っていた折込機が老朽化していたこともあったので、時期はちょうどよかったですね。

当時から3、4年が経過したのがちょうど現在ですが、予想通り折込や購読料の売上が減少しました。それでも、以前より少人数で作業ができるようになったので、人件費はまかなえています。他の販売店より優位にすすめられているのは、あのときにTZS-MRIを導入したからだと思います。

実は、この機械で企業の生産性向上に関しての支援である「ものづくり補助金」の申請をしようと考えたこともきっかけですが、ひとりで取り組んだこともあって通らなかったので、今回は断念しました。

 

複数店舗を経営されている中で新太田店への導入を決めた理由

懸念していた問題を全てクリアできた店舗に導入

理由は大きく3つありますが、導入前に懸念していた問題を全てクリアできたのが新太田店でした。

1.騒音の心配がなかった
朝刊作業は夜中に行うので、住宅街にある店舗だと音が心配ですが、新太田店は建物がもともと銀行だったこともあり、防音に優れています。隣近所も離れているので、環境に恵まれていました。

2.設置スペース
事前に鶴ヶ島のショールームで機械の大きさを確認しました。実際の大きさを見ることで、どこの販売店なら導入が可能かというイメージが湧きました。これまで業界で一般的だった横長のインサーターに比べて、縦長のTZS-MRIはそれほど幅をとらないので良いですね。

3.セクション折りがない
新太田店は読売新聞をメインに扱っているので、地方紙のようにセクション折り(複数の新聞を重ねて折り込む形態)の必要がなく、機械での作業がやりやすいと考えました。

例えば群馬県には上毛新聞という地方紙がありますが、曜日によっては本紙の中に、スポーツ版や子ども向け新聞などを折り込む必要があります。セクション折りが多い店舗よりも、新太田店のようにセクション折りがない店舗のほうが作業しやすいと考えました。

 

朝刊作業の様子

年齢や作業の熟練度を問わず効率よく作業できる

慣れるまでは2人で機械を使っていましたが、今では年齢が70歳近くの人でも1人で使えるようになっています。

機械を使って中入れする人もいれば、手で中入れする人もいますね。 大ベテランは手作業も速いので、インサーターを動かしている間も自分でどんどん進めて、早く配達に出たいという気持ちがありますし、自分のやり方が1番だと思っている人は、無理に変えないほうが良いと思っています。一方で、手入れが遅い人は機械を使って早く配達に出れるようになりました。

将来的には機械だけになるかもしれませんが、機械と手入れの同時並行できちんと生産性が高まっているので、良い状態だと思います。

また、作業がしやすいように作業台や機械の置き場所などのレイアウトは事前に変更していたので、作業環境も良好です。せっかく導入したからには有効に使いたいという気持ちがありましたね。

 

得られた効果

個々の作業時間が短縮されて生産性が高まっている

スタッフが作業しやすくなったので、生産性が高まっています。個々の労働時間短縮につながっていますね。その日の新聞やチラシの厚さにもよりますが、平均して30〜40分くらい短縮できていると思います。朝刊作業時の30分、40分は非常に大きいので、助かっています。

作業人数が減らせるところもいいですね。導入前は4〜5人で朝刊作業を行っていましたが、今は2、3人でできるようになりました。コロナ禍で、なるべく人と人が接する時間を減らすということに関してもメリットを感じています。

私の店舗では生産性を高めるために、QRコードつきのDMやテレマ、販促品の置き配など、あらゆる施策をすすめています。インサーター搭載型の丁合機もそうした取り組みの一環として導入したので、これからも有効に活用していきたいと思います。

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